19w、最後の診察。
16時30分、最後の受付時間に滑り込む。
主人は仕事でギリギリに。
前回診察にいた看護師さんが声をかけてくれた。
ここの病院は本当にみんな優しい。
「ご主人くるまで、先に先生とお話しましょうか」
診察室にはいり、S病院での診断結果、私達の答えを伝えました。
(S病院からは、診断結果がクリニックにまだ届いていないようでした)
「気持ちが固まっているのであれば、すぐにでも処置をしたほうがいいから…
ご主人来るまでに検査をしましょうか。」
・血液検査
・止血検査
・心電図
・レントゲン
これらは、処置中に手術しなくてはならなくなった時の為に
とっておくのだそう。
なるほど…しっかりしているので、安心した。
その後、主人と合流。
先生をお話し。
中絶をするにあたって、ネットで検索をした私…
このような選択をよく思われないような記事も目にしたので
怒られる…冷たく対応される…
と思っていました。
でも、先生は違った。
「お二人の判断は間違っていないと思いますよ」
この言葉を聞いて、また涙があふれた。
主人も涙をためていた…目が真っ赤。
「生存率、障害などを考えると、産んであげれたとしても、育てていくことはとても大変。きれいごとじゃないんだ。」と、先生。
ああ…
間違っていない、選択なんだ…
と涙が止まらなかった。
看護師さんも一緒に泣いてくれて
背中をさすってくれた。
病院として、患者を安心させるためのマニュアルなのかもしれないけど
本当にこの言葉に救われた。
診察室から、書類を書く部屋へ移るときも涙が止まらない私を
その看護師さんはずっと肩を支えてくれた。
「私もね、2回流産してるのよ…」
…
ここで産むはずだたのに…
とまた、涙が止まらなかった…
…私の選択は流産ではないけれど
辛い思いをしてる人ってたくさんいるんだ。
と、今回の経験をして本当に思った。
辛いことはみんな話さないよね。
妊婦=幸せの象徴。
ではないんだ。
同意書などの書類を書き
当日、赤ちゃんをみたいか
胎盤を病理検査?へ出すか?
など聞かれて
その日は帰宅。
入院は明日から1泊2日の予定。
「その他に異常がないので、染色体異常ではないと思う」という先生の言葉を信じて
検査はしなかった。
(10万円程で検査ができるようです。今考えると、検査してみてもよかったかも…)
その日の夜は、もうすぐ今の街からも引っ越すので
行きたかった洋食屋さんへ。
こうやって沢山向き合って話すのも
初めてかもしれない。
そんな機会をくれたのかな…