ぽこの母になるまで。

29歳。初産、妊娠5カ月で死産。 その後の記録です。 前を向いて、きっと私は強くなる。 仲良くしてください^ - ^

19w、最後の診察。

16時30分、最後の受付時間に滑り込む。

主人は仕事でギリギリに。

 

前回診察にいた看護師さんが声をかけてくれた。

ここの病院は本当にみんな優しい。

「ご主人くるまで、先に先生とお話しましょうか」

 

診察室にはいり、S病院での診断結果、私達の答えを伝えました。

(S病院からは、診断結果がクリニックにまだ届いていないようでした)

「気持ちが固まっているのであれば、すぐにでも処置をしたほうがいいから…

ご主人来るまでに検査をしましょうか。」

 

・血液検査

・止血検査

・心電図

・レントゲン

 

これらは、処置中に手術しなくてはならなくなった時の為に

とっておくのだそう。

なるほど…しっかりしているので、安心した。

 

その後、主人と合流。

先生をお話し。

 

中絶をするにあたって、ネットで検索をした私…

このような選択をよく思われないような記事も目にしたので

怒られる…冷たく対応される…

と思っていました。

 

でも、先生は違った。

「お二人の判断は間違っていないと思いますよ」

この言葉を聞いて、また涙があふれた。

主人も涙をためていた…目が真っ赤。

「生存率、障害などを考えると、産んであげれたとしても、育てていくことはとても大変。きれいごとじゃないんだ。」と、先生。

 

ああ…

間違っていない、選択なんだ…

と涙が止まらなかった。

 

看護師さんも一緒に泣いてくれて

背中をさすってくれた。

 

病院として、患者を安心させるためのマニュアルなのかもしれないけど

本当にこの言葉に救われた。

 

診察室から、書類を書く部屋へ移るときも涙が止まらない私を

その看護師さんはずっと肩を支えてくれた。

「私もね、2回流産してるのよ…」

ここで産むはずだたのに…

とまた、涙が止まらなかった…

 

…私の選択は流産ではないけれど

辛い思いをしてる人ってたくさんいるんだ。

と、今回の経験をして本当に思った。

辛いことはみんな話さないよね。

妊婦=幸せの象徴。

ではないんだ。

 

同意書などの書類を書き

当日、赤ちゃんをみたいか

胎盤を病理検査?へ出すか?

など聞かれて

その日は帰宅。

入院は明日から1泊2日の予定。

 

「その他に異常がないので、染色体異常ではないと思う」という先生の言葉を信じて

検査はしなかった。

(10万円程で検査ができるようです。今考えると、検査してみてもよかったかも…)

 

 

 

 

その日の夜は、もうすぐ今の街からも引っ越すので

行きたかった洋食屋さんへ。

 

こうやって沢山向き合って話すのも

初めてかもしれない。

 

そんな機会をくれたのかな…